インドのコミック市場に向けられた熱い眼差し – 日本の出版社がマンガを売り込み

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ディズニーや日本のマンガのようなグローバルプレイヤーが、巨万の富をもたらすインドのコミックブック市場に熱い視線を注いでいます。グローバルプレイヤーの数社が、すでにデリーの主要出版社に接触したとの情報も。

そんな主要出版社の一つが、ダイヤモンド・コミックス。多くのインド人が、子どもの頃に触れたチャチャ・チョードリーやビローといったキャラクターを思い出す、インドを代表するコミックブックの出版社です。

マンガの読者層は、都市部のごく一部のみ。課題は、地方の取り込み

とはいえ、マンガのインド進出計画は、まだほんの初期段階。というのも、海外出版社のコンテンツは都市のニーズには応えるものの、地方の市場に参入するには、まだまだ準備が必要だからです。

インドのコミック市場そのものは、インターネットとケーブルテレビの時代に勝ち残る方策を見出す、ある意味でチャレンジの段階に入っています。ダイヤモンド・コミックスのクリエイター グルシャン・ライ氏は「マーベル・コミックやDCコミックスの映画作品が数多く上映されるようになり、映画産業への参入は広がりを見せていますが、コミックブック市場は、そうはいかなかった。」と言います。

ライ氏は、最近、ディズニーや日本の出版社からアプローチを受けましたが、彼らはインドの市場を理解していないと言います。「そうしたコミックやマンガの読者層は、都市に限られます。印刷メディア、特にマンガがなくなることは決してありません。ただ、読者数の増加には時間が必要なのです」

1978年に創業したダイヤモンド・コミックスには、チャチャ・チョードリーやビロー、モツ・パトゥルなど懐かしのキャラクターがたくさんあります。コミックは時代やニーズに合わせて変化してきたとライ氏は言います。「1999年から2003年にコミック業界はスランプに陥ったが、さらに力をつけて蘇りました。ユーチューブやAmazon、Snapdealなどがコミックの復活を後押ししたのです。」


ダイヤモンド・コミックスの人気キャラクターの一つ、チャチャ・チョードリー(チョードリーおじさん)。同社のホームページ上でコミックが読める。

インドコミックの影響力は、海外に住む印僑にも

インドのコミック市場の始まりは、1964年にTimes of India(インド最大手の新聞社)などが出版したIndrajalコミックスの出版に立ち返ります。そのインパクトの大きさは、このコミックが国外に住むインド人にまで波及したことからも明らかです。

サウジアラビアに住むインド人、ファティマ(19)は「インドから離れたこの地に住んでいる僕に、Tinkleコミックス(ACKメディアが出版するインドコミック)はインド人独特の雰囲気やユーモアを教えてくれます。学校のことや現実を忘れるために、インドのコミックを読むことがよくあります。」

参照記事:Japanese Manga eyes India comic book market

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