揺れるインドのインスタント麺業界

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インスタント麺業界で、気になる動きがあったので状況をまとめておこうと思う。

インドのインスタント麺市場の先駆者で、シェア70%を占める(※India Insight調べ)ネスレのMaggi。このMaggiに起きた騒動が波紋を広げている。

ことの経緯はこちら。

今年5月、食品安全医薬品局(FAD)がMaggiのサンプルから基準値を越えるグルタミン酸ナトリウム(MSG)と鉛を検出
(ネパールにほど近いインド北部のラクナウでの出来事)

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食品安全医薬品局(FAD)がMaggiのライセンス無効を食品安全基準局(FSSAI)へ要請
同時にインド全土でMaggiの検査を行うよう依頼

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「ネスレはグルタミン酸ナトリウムを添加していない、鉛の混入にいたっては晴天の霹靂」と主張するもメディアは大騒ぎ

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デリー準州政府が検査を行ったMaggi13個のうち10個から基準値を越える鉛を検出と発表

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6月3日、事態を収拾できずネスレはMaggiの安全性を主張しつつ、商品の自主回収に踏み切る

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6月5日、食品安全基準局がネスレにMaggiの生産・販売停止を命令

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出荷待ちの商品を含め27,420tのMaggiのリコール&廃棄が決定

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ヒンドスタン・ユニリーバ(HUL)が販売するインスタント麺も食品安全基準局の承認待ちとしてリコールを決定

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スターバックスが、食品安全局の承認待ち原料の使用中止を発表

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インド日清のトップラーメンも食品安全基準局の承認待ちとして回収決定

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ムンバイの最高裁がリコールされたMaggiの輸出を許可
商品を安全性を主張するネスレに対し、法廷にたった食品安全基準局の代理人が「そんなに安全なら輸出すればいい、なぜ食品安全基準局のせいにするのだ。」と発言した模様

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「国内販売ができない商品をなぜ輸出できるのか?」で盛り上がり中

ネスレのMaggiに端を発した出来事が、なぜ競合のHULや他業種のスターバックスにまで広がってしまったのか。その理由の一つに食品安全基準局の仕事の遅さが指摘されている。

例えば、The Times of Indiaは、インド日清のトップラーメンは2013年に食品安全基準局へ許可を申請するも未だに承認がおりていないと、する関係者のコメントを紹介。現在、3,000以上もの商品が食品安全基準局の承認待ちにあるそうだが、食品安全基準局を恐れ誰も触れられないという側面もあるようだ。

今のところ収束の気配が見えないこの騒動、今後も注視していきたい。

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