
今年1月、イタリアの情報ポータルサイトFanpage.itはある実験を行った。11歳未満の男の子たちにMartinaちゃんという女の子を紹介。何個か質問をしたあとに唐突に「では彼女にビンタしてください」と指示。誰一人としてそれに従った男の子はおらず「イエス様が許さない」や「僕は男だから」など様々な理由があった。
今回同じ実験をインドの権利主張などを積極的に行っているUfaan.comが行った。
対象となったのは5歳から13歳の男の子数名。最初は自己紹介などをしてもらい、名前や将来の夢などを訪ねる。皆警察官、パイロット、エンジニア等夢がいっぱいだ。
ある程度打ち解けたところで年齢が上の男の子たちには笑顔が素敵なElinaちゃん、年齢が下の男の子たちにはおちゃめなDarshiniちゃんを紹介。
まずは「二人でハイタッチをして」や「彼女に変な顔を見せてあげて」などをリクエスト。可愛い女の子を前に恥ずかしそうに変な顔をする男の子たちは実にほほえましい。
「彼女のどこが好き?」とたずねると「髪がキレイ」「笑顔が素敵」など照れながらもにやにやと答える男の子たち。
こちらも思わずにやにやしてしまう。
そして良い雰囲気になったところで「じゃあ、ビンタして」
全員唖然。
先ほどまでのデレデレの様子から一転して「このお兄さん、何言ってるの・・・?」状態で状況が飲みこめない様子。
「ほら、ビンタしなよ!」と煽るカメラのお兄さん。
すると皆口々に「嫌だ」と答える。
理由は「男の子は女の子を叩いてはいけない」「男の子は女の子に尊敬の気持ちを持つべき」と答えた。
ビデオの終わりには、「イタリアであろうがインドであろうが、この男の子たちは女性を叩くのが間違っていると思っています。しかし残念ながらインド人男性の65%はそうは思っていません。」というメッセージが表示され、最後に「息子たちに女性を尊敬することを教えましょう」と出てくる。
まだまだ男尊女卑のが根強いインドではあるが、モダンなライフスタイルになってきている都心部などでは変わってきているのかもしれない。
そして未来を担う若い世代がこうして「女性は尊敬しなければならない」と思っているのだから、彼らが大人になるころには男尊女卑の意識もさらに低くなっているはずだ。
ビデオが気になる方はこちらからどうぞ。