満員電車通学ならぬ、水泳通学

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毎朝通勤・通学の満員電車にうんざりする日本人。

日本人だけではない、ニューヨークでもロンドンでも皆うんざりしているに違いない。

しかしそんなのは贅沢な悩みであり、インドでは泳いで通学しなければならない学生たちがまだいる。

グジャラート州の郊外では16の村から125人の生徒が毎日ヒラン川を泳いで通学をしていた。

ある女の子は通学の前「神様、今日も溺れませんように」とお祈りをしてから通学し、学校に到着してからは「制服が早く乾きますように」とお祈りをしていたそうだ。真鍮の鍋を浮き輪替わりに抱えて泳いでいた子どももいたとのこと。

しかしこのことがニュースで報道されたことで、今年9月アメリカ在住のインド人夫婦が子どもたちのためにゴムボートの寄付を決心した。

この計らいにより子ども達はこれまでより通学時間が一時間短縮でき、何より服が乾いた状態で通学できるようになった。

毎日お祈りをしていた女の子は「何年も泳いで通学をしていたけど、本当にいつも怖かった。教室に乾いた服を着て座っていられるという幸せが理解できる人はあまりいないと思う。」と語ったそうだ。

ボートを寄付した夫婦は村人にボートを使いこなしてもらうため、約1週間滞在し使い方などを説明したという。

これまで木などでボート作りを試みたものの川底に大きな岩が多かったため活用できなかったそうで、ゴムボートの存在一つでこんなに川を渡ることが簡単になるとは信じられないと村人は皆喜んでいる。

今回ボート操縦を学んだBhailal Bariaさんは、村人のボランティアグループとともに毎日子どもたちの通学をサポートするとのことだ。

もちろんこのボートによって助かったのは子どもたちだけではなく、近隣の村全体にとって向こう岸へのアクセスが楽になったので地域自体も大助かり。ボートを寄付した夫婦はボートに加え自転車も5台寄付したそうだ。

満員電車でも雨にも濡れることなく安全に目的地にたどりつけるのだから、良しとしようと思う。

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