若者の図書館離れ

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多くの国の図書館が若者の図書館離れで苦しんでいる中、インドも同様の苦しみを抱えている。国立図書館の図書館司書Laxman Lal氏は、「研究やテスト勉強のためにやってくる学生はいるものの、古典小説や一般の読み物を求めてやってくる利用者は少ない。少しでも使用者数を維持するために学問的な書物を取りそろえることに専念するしかない」と語っている。

利用者の減少は10年ほど前から始まっていた。働き先の増加により若者の自由時間が減っていることに加え、インターネットやeブックの普及が大きな原因だと考えられている。

一方で図書館から遠のいてしまった若者は必ずしもインターネットだけが原因だとは考えていない。ある学生は、「僕は熱心な読書家だが、図書館に行くより自分で本を購入したい。図書館ではあまり新しい本を取り扱っておらず、新しい本が増えるのにも時間がかかるので、わざわざ行くほどでもないと思ってしまう」と述べている。

ある若い企業家は、「僕は簡単にダウンロードができるeブックの方が効率的だと思う。好きなだけ本をダウンロードして保存しておくことができて、自分だけのデジタルな図書館を作ることができるのだから、なぜ図書館まで足を運んで時間を無駄しないといけないのか」とこちらも厳しい意見だ。

図書館協会は政府から多少の支援があるものの地域の協力はあまり得られないため、館内の整備や、インターネットサービスの普及ばかりに原因があるわけではないと考えている。

図書館離れは日本にとっても他人事ではない。インターネットは便利だし情報も早いが、書物は物として残るといった意味で重要な資産だ。今後どういった方法で利用者の減少に歯止めをかけていくかに期待だ。

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