様々な数字で見る中間層

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「中間層」とはどのような人々をさすのだろうか?
インド国立応用研究所(NCAER)は世帯年収20万〜100万ルピーを中間層と定義しているが、世帯年収に関してもう一つ興味深い研究結果を発表している。

インド全人口を世帯年収別に20%ずつ5つに分類すると以下のように分類できるという。

  1. 世帯年収150,000ルピー以上の高所得層
  2. 88,001〜150,000ルピーの中間層
  3. 55,001〜88,000ルピーの中間層予備軍
  4. 33,001〜55,000ルピーの低所得層
  5. 1,000〜33,000ルピーの貧困層

さて、世帯年収88,000以上の中間層はどのような暮らしをしているのだろうか。

NCAERの調査によると、年収88,000ルピー以上の世帯のうち水道水が使える環境にあるのは40%にすぎないだそうだ。さらに1日3時間以上水道水が供給されるのはたったの15%、自宅に水洗トイレがあるはわずか7%程度。1日18時間以上電気が供給される世帯も同じようなものだそうだ。

年収88,000〜150,000ルピーの世帯では、男性の多くが非農業労働に従事している。(実際、農村よりも都市の方が収入は高く、都市に出稼ぎに来る人も数多くいる。)

また、年収150,000ルピー以上の世帯でも給与所得(サラリーマン)が一般的になってきていて、中には信じられないほどの高収入を得る人も出てきている。

2011〜12年の調査によると成人男性の12%が大卒者、8%は英語を自由に話し、14%がPCスキルを持つ。良い教育が高収入に繋がると考えられているため、ある程度の収入がある層の教育熱は並大抵のものではない。

一方で、「インドには中間層はいない」と主張するNCAERの研究員もいる。世界的な中間層の基準として「一日の消費支出額が10ドル以上」というものがあるのだが、毎日10ドル以上を使うことができるのは人口の5%にすぎないため「インドに中間層はいない」となるそうだ。

ちなみに、一日の消費支出額が4〜10ドルの中間層予備軍とも言える層は人口の12%(といっても1億5,000万人!)。そして、これらの数字は編集子の肌感覚とも微妙に違ったりもする。一口に中間層と言ってもなかなか実態が見えないところが、インドという国なのかもしれない。

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